プロの目⑧ 「広報活動のレベルアップを図りたい」と思ったら
エイレックスの得意分野は「危機管理広報」だけではありません。今回は、広報活動、主に対外的な広報活動のレベルアップにつながる情報をお伝えします。
◆広報部門の悩み
広報担当者の皆さまの中には、次のような悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
・自社の記事がなかなかメディアに載らない、取り上げられない。
・記事が載っても、思うような内容にならない。
・社外への発信については、広報部門に任されっぱなし。
・広報活動に対する経営層の理解が低く、体制や予算が十分でない等々。
誰もが知っている有名な会社や、宣伝が商品の購買行動につながるBtoC企業であれば、広報活動に対する社内の意識も高いでしょう。その結果として、タイミング良く適切で効果的な広報活動ができるはずです。例えば、著名人を活用した新製品発表会や大手メディアからの社長取材依頼などをうまく活用すれば、自社の意図に沿った望ましいメディア展開につなげることができるでしょう。
しかし、一般の方向けの製品がないBtoB企業や、それほど規模の大きくない企業が、例えば自社の戦略や方針を発信しても、思うようなメディア展開に至らないケースは少なくないのではないでしょうか。また、多少メディアの露出を増やせたとしても、もっと良い発信内容にしたい、あるいは、根本的に自社の広報活動そのものをもっとレベルアップしたい、という考えに至るのは自然なことです。
◆レベルアップへの道筋
ではこの「広報活動のレベルアップ」は、具体的にどうすればよいのでしょうか。基盤作りから始めるとすれば、広報活動についての社内の啓蒙・啓発活動をしっかりと進め、経営層や一般社員の理解を深めて適切な予算の確保や体制の強化に進み、実践へと進む、という流れになります。これらはおそらく、複数年にわたる息の長い活動となるでしょう。そのため、会社全体を正しい方向へ、すなわち企業価値を高める方向へ導いていく“想い”と“気概”が広報部門に求められます。
実践段階の事例として、「インタビュー対応」について紹介しましょう。企業のトップや経営層へのインタビュー取材は、大変有力な発信手段のひとつです。実施時には下記ポイントをしっかり押さえ、かつそのブラッシュアップを常に図ることが大切です。
・自社としての戦略的な発信をする。
・相手(メディア)の資質をよく知っておく。
・ノンバーバル(非言語的)なメッセージの影響をうまく操る等々
広報部門の目指すべき「企業価値の向上」は、従業員だけでなく全ての利害関係者・ステークホルダーが望んでいます。こうした大きな期待に応える広報活動を日々実践し、自社の 企業価値を高めて参りましょう!
來栖 暁(エイレックス 関西オフィス代表)
2023/1/15